バロウズ役/甲斐田裕子さん/禁断の密告レポート
「ガンレットから飛び出した妖精」
意外と世の中には独りで事を成そうと思ったら面倒なことばかりだということに気付く。
「独りで飯を食べる」ことでさえ、お店の人などと全く絡まないのだとしたら、食材や調味料を自分で採りいかなければならない。
このゲームの主人公も、独りで役割を果たすのは困難であったはずだ。
まさに妖精
バロウズを演じていただくのは甲斐田裕子女史である。
収録スタジオに現れた女史は、まさにガントレットの「妖精」さながらの美貌であった。
バロウズはイベントだけでなくチュートリアルなどのシステム的なフォローもこなし、あらゆる場面で台詞が発生するキャラクターである。
ゲームを快適に遊んでいただきたい我々開発陣の意向は中年男性の野太い其れではなく、女史の美声によって確実に皆様に伝わることだろう。
妖精再び
実は女史にはゲーム本編の収録完了後、再び収録にご協力いただいている。
女史にはプロモーション用のナレーションをも担当していただいているのだ。
女史の声が持つ説得力とバロウズの魅力に、開発陣営はもちろん、プロモーション担当者も注目していたのである。
すでにご存じの読者もいらっしゃるだろう。
現在も公式ページで確認できる「FOURTH TRAILER」のナレーションやTVCMのタイトルコールは、女史の声である。
妖精は三度
とくにTVCMの際は女史にご尽力いただいた。
パイロット版が現場に届いた際、より大人っぽい締めくくりを演出するため、開発陣営は「女史の声」が欲しいとの見解に達する。
ご多忙な折、女史には三度目の収録にご協力いただいた。
「真・女神転生Ⅳ」
その、たった一言をいただくために。
「マスター」と呼ばれる日まで
左は本編を収録後の一コマ。撮影のために笑顔を求められる。
カメラを見据え堂々と要求に応える女史に対して、筆者は全力で半笑いにさえ到達できない始末。
本作の次回作が発表される頃には、筆者に「マスター」足る風格は備わっているのだろうか。