ツギハギ役/山路和弘さん/禁断の密告レポート

「伊達男が街にやってきた」

 筆者が思春期の頃、漠然とだが「かっこいい大人になりたい」と思っていた。

 だが、何を以って「かっこいい」のかは、40代に手が届きそうな今でもわからない。

 だが、ツギハギを演じていただいた山路和弘氏にお会いして何が「かっこいい」のかが、少しわかった気がしている。

滲み出る貫禄

 氏は声優業ばかりでなく、俳優としてもご活躍されている。

 幾多の現場を経験された貫禄が、サインをされている模様からもうかがえる。

 数よりも「重み」で勝負

 氏が担当されるツギハギは、元々の寡黙な設定に加え、出番も多くないキャラクターだ。

 ゆえにツギハギを印象付けるため、筆者は台詞のひとつひとつを重い内容にするよう心がけた。

 氏の演技が加わり、当初の想定よりも、はるかにツギハギが際立つことになる。

遊び心をも併せ持つ

 氏は貫禄だけの御人ではない。

 ツギハギが、とあるキャラクターの名前を主人公に尋ねてくる際、「ある文字列」を入力するとツギハギが専用のリアクションをする場面がある。

 その際の台詞内容は氏のご提案をいただき、当初よりもコミカルな内容となっている。

 氏の遊び心のセンスには脱帽である。

 ぜひとも「マサ○○」と入力していただきたい。

 かっこいい大人とは

 収録後に写真撮影にご協力いただく。

 氏の提案もあり、各々に「キメ顔」をすることになった。

 氏とお写真をご一緒させていただき、「かっこいい大人」に近づいた気がする。

 筆者が「かっこいい大人」になるには、まだまだ時間が必要であるようだ。

 それを理解できただけ、近づけたのだと思いたい。

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