ウーゴ役/多田野曜平さん/禁断の密告レポート

「「ただの傭兵」非ず」

 ウーゴを演じていただいた多田野曜平氏は、かなり個性的な方であった。

 お会いして早々に、「ただの傭兵です」との自己紹介で先制を喰らう。

 この方は、ただ者ではない。

頭部への視線

 収録前にウーゴの設定についての説明をさせていただく。

 説明のさなか、筆者の話に耳を傾けていただきながらも、氏の視線が何度か筆者の頭部に向けられていたことには、気づいていた。

台詞数の増加

 ウーゴ役に氏が決定した際、開発陣営は後悔した。

 本編でのウーゴの見せ場が、あまりにも少なかったのである。これでは氏が演じるウーゴの魅力がプレイヤーに伝わらない。

 スケジュール的に本編の大幅な変更は難しいながらも、ウーゴが登場するイベントを増やし、専用のクエストを新規で作成することになった。

 実は開発陣でのウーゴ人気は、並居る女性キャラクターを押しのけ、かなりの上位である。

 これも氏の声の魅力の成せる業であろう。

シリアスさに震える

 次の写真は、ウーゴに関連した、あるキャラクターとのバトルに入る直前の模様である。

 ウーゴとは打って変わってシリアスに演じていただいた。

 聴いている者を絶望に誘うような、静かな威圧感に、筆者は震えた。

収録後に談笑

 収録後、氏から筆者に「お願いがある」と告げられる。筆者にできることであればと、それを快諾させていただいた。

 収録の前から気になっておられたようだ。

 こんなことで喜んでいただけるならば、お安い御用である。

 某、頭部がアンパンでできているヒーローの気持ちをハートで理解できた気がした。

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